AI活用実践講座 第1編 第1章 / 無料公開
生成AIって、結局なに?
文章も画像も動画も作れる「生成AI」とは何なのか。仕組みと種類、そして仕事や副業でどう役立つのかを、むずかしい数式や専門用語を使わずに解説します。
この章でわかること
- 生成AIが「何をするもの」なのか
- 生成AIが動くしくみ(むずかしい数式なし)
- ほかのAIと何が違うのか
- 生成AIでできること(文章・画像・動画・音声・作業効率化)
- 仕事や副業でどう役立つか(ビジネス利用例・副業メニュー)
生成AIとは?(ひとことで)
生成AIは、あなたが入力した文章(お願い・指示)をもとにして、文章や画像などの「新しいもの」を作ってくれるAIです。
たとえば、次のようなことができます。
- 文章を作る(投稿文、説明文、メール文など)
- 画像を作る(イメージ写真、背景、バナーの案など)
- 動画を作る(短い映像、背景動画など)
- 音声を作る(ナレーション、読み上げなど)
ここで、AIに入力する「お願い文」を、よく「プロンプト」と呼びます。この講座では、むずかしく考えずに「お願い文」くらいの感覚でOKです。
生成AIはどうやって動くの?
生成AIは、「作る側」と「使う側」の2つに分けて考えると理解しやすいです。
作る側(開発の段階)
AIは、たくさんの文章や画像などのデータを見て、「こういう流れのときは、次にこうなりやすい」というパターンを学びます。
この「学び終わったAIの頭の中身」を、よく「モデル」と呼びます。モデルは、たとえるなら「AIの脳みそ」「知識のかたまり」のようなものです。
大事なポイント
AIは、人間のように気持ちや意識があるわけではありません。学んだパターンをもとに「それっぽい答え」を作っています。
使う側(利用の段階)
私たちがお願い文(入力)を入れると、AIの脳みそ(モデル)が、文章や画像などの答え(生成物)を返してくれます。
うまく使うコツは、お願い文を少し工夫することです。この講座では、その工夫を段階的に練習していきます。
生成AIで有名なサービス
生成AIにはいろいろありますが、まず名前を見たことが多いのは次のようなものです。
| サービス名 | 特徴 |
|---|---|
| ChatGPT | 文章の相談、アイデア出し、文章作成が得意 |
| Gemini | 文章作成だけでなく、画像・動画なども含めて幅広く対応(利用環境による) |
| Claude | 文章の整理や丁寧な文章作りが得意な場面が多い |
| Perplexity | ネット調査に強く、情報を探して根拠つきで整理するのが得意 |
補足
Perplexityは「文章を作る」こともできますが、教材としては「ネットで調べて、要点と出典を整理するのが得意」と覚えると使い分けがしやすいです。
AIには種類がある(生成AIはここが違う)
AIは大きく分けると、次の3タイプがあります。
| タイプ | できること | 例 |
|---|---|---|
| 識別するAI (これは何?を当てる) |
分類や判定 | 写真で犬/猫を判別、迷惑メール検知、不良品検知 |
| 予測するAI (これからどうなる?) |
未来の予想 | 売上予測、需要予測、混雑予測 |
| 生成AI (新しいものを作る) |
新しい出力を作る | 文章を作る、画像を作る、動画を作る、音声を作る |
生成AIは、いろいろな用途に使えるのが強みです。だからこそ、仕事、副業、起業にもつなげやすいAIです。
生成AIの種類と、よくある使い道
生成AIは「何を作るAIか」でタイプが分かれます。ここでは、日常利用例、ビジネス利用例、副業メニューの順で整理します。
文章を作るAI(テキスト生成AI)
例:ChatGPT、Claude、Gemini、(ネット調査用途として)Perplexity など
日常利用例
- 文章の下書き・作成(自己紹介文、投稿文の原案、説明文)
- 文章の言い換え(やさしく/短く/丁寧に/わかりやすく など)
- 長文の要点まとめ、情報整理
- 手順の整理、アイデア出し
ビジネス利用例
- SNS投稿文、ブログ下書き、商品説明、LP文章、LINE配信文、メール返信文
- 提案書の骨子、FAQ、マニュアルの下書き
- ネット調査の整理(Perplexityなどで調べて要点をまとめる)
副業メニュー(商品としての形)
- SNS投稿作成セット:投稿文、ハッシュタグ案、ネタ案
- LINE配信文作成:配信文、件名案、短い告知文
- 商品説明/メニュー説明の改善:改善案+完成文
- ブログ記事の骨組み制作:構成案、見出し、下書き
- 問い合わせ返信テンプレ作成:よくある質問+返信文テンプレ
- 教材・講座文章の「やさしい言葉」整形:難しい文章を読みやすく直す
価格の目安
- SNS投稿作成セット(5〜10投稿分):5,000〜10,000円
- LINE配信文・商品説明の作成:3,000〜8,000円/件
- 継続案件(月次サポート):10,000〜30,000円/月
※ スキルや実績に応じて単価は上がります
画像を作るAI(画像生成AI)
例:ChatGPTの画像生成、Geminiの画像生成、Midjourney、Adobe Firefly、Stable Diffusion など
日常利用例
- 投稿やチラシの雰囲気画像づくり(背景・世界観)
- 企画段階のラフ(完成イメージの共有)
- イメージ写真の作成(実物写真の代わりではなく、雰囲気づくりとして)
ビジネス利用例
- SNS用ビジュアル制作(世界観の統一、シリーズ投稿)
- バナー/サムネの方向性案(構図・雰囲気)
- ECの使用シーン画像(イメージとして)
副業メニュー
- SNS投稿用 画像素材セット:文字なし背景画像を複数枚
- バナー/サムネの案出し:複数案(構図+コピー案+画像の方向性)
- イベント告知用ビジュアル:メイン画像+サイズ違いの方向性
- ブランド世界観ボード:色、質感、写真トーンの提案
注意(トラブル回避)
ロゴや有名キャラクター、特定ブランドのそっくり表現は避けてください。商用利用のルールはツールごとに異なるので、仕事で使うときは確認します。
価格の目安
- SNS画像素材セット(5〜10枚):5,000〜15,000円
- バナー・サムネ案出し(3〜5案):5,000〜10,000円
- ブランド世界観ボード:10,000〜30,000円
※ スキルや実績に応じて単価は上がります
動画を作るAI(動画生成AI)
例:Runway、Geminiの動画生成(Veoなど)、Luma Dream Machine、Pika など
日常利用例
- ショート動画のたたき台(雰囲気、動き、尺の確認)
- 背景動画や差し込み映像(Bロール)づくり
- 映像のイメージを作って共有する(絵コンテの代わり)
ビジネス利用例
- 広告動画の素材づくり(シーンのイメージ映像)
- ストーリーの流れを映像化して、構成を検討しやすくする
- 既存素材が少ないときの「雰囲気づくり」を補助する
なぜ「動画作成(完成品)」を最初から大きく出しすぎないのか
動画は、映像だけでなく、台本、編集、字幕、BGM、素材の権利確認などが関わります。初心者が「動画作成」とだけ書くと、期待値が大きくなり、工数とトラブルが増えやすいです。だからこの講座では、まず「範囲を区切って提供する」形をおすすめしています。
副業メニュー(現実的に売りやすい形)
- ショート動画の台本作成:30秒/60秒の台本、構成、テロップ案(文章AIが担当)
- リール企画10本パック:ネタ案、冒頭のつかみ、話す内容メモ(文章AIが担当)
- 広告動画のたたき台:構成、カット割り、ナレーション原稿(文章AI)+映像素材(動画AI)
- 動画作成(YouTube・ショート・Instagram)ライト:15〜60秒、縦型、台本、複数クリップ生成、簡易編集、字幕、書き出し
- 字幕・テロップ原稿の整形:長い話を短く、読みやすい字幕に整える(文章AIが担当)
価格の目安
- ショート動画台本(5本分):5,000〜10,000円
- リール企画パック(10本分):10,000〜20,000円
- 動画作成ライト(1本、簡易編集込み):10,000〜30,000円
※ 編集を含むかどうかで単価が大きく変わります
音声を作るAI(音声生成AI)
例:ElevenLabs、Google Cloud Text-to-Speech、Amazon Polly、Azure AI Speech など
日常利用例
- 文章の読み上げ(学習中、家事中に聞く)
- ナレーションのたたき台
- 言い回しの聞こえ方チェック
ビジネス利用例
- YouTubeや講座動画の商品紹介ナレーション
- 店舗やサービスの案内音声(説明、注意事項など)
副業メニュー
- ナレーション原稿作成+読み上げ音声(原稿から音声まで)
- ショート動画用「音声台本」作成(尺に収まる話し言葉)
- 講座の読み上げ用原稿整形(話し言葉に整える)
注意(トラブル回避)
本人そっくりの声や、許可のない声の再現は扱いに注意が必要です。クライアント案件では、権利・許諾・利用範囲をはっきりさせてから進めます。
価格の目安
- ナレーション原稿+音声(1本3〜5分):5,000〜15,000円
- ショート動画用音声台本(5本分):3,000〜8,000円
※ スキルや実績に応じて単価は上がります
コードや自動化を助けるAI(作業効率化サポート)
例:ChatGPT、Gemini、GitHub Copilot、Cursor など
日常利用例
- スプレッドシートの関数を相談する
- 作業手順を整理する(ミスを減らす)
- テンプレ文を整える(毎回ゼロから作らない)
ビジネス利用例
- 事務作業のテンプレ化(入力ルール作り、集計の型づくり)
- 表の整備(見やすく、ミスしにくく)
- 運用手順のマニュアル化(誰でも回せる状態にする)
- 小さな自動化の補助(できる範囲で)
副業メニュー
- スプレッドシート整備:表の整理、入力ルール、簡易集計テンプレ
- 業務手順書(マニュアル)作成:作業を誰でもできる手順にする
- 定型文テンプレ整備:予約、請求、問い合わせ対応など
- 作業効率化相談:現状ヒアリング、改善案、テンプレ納品(軽い伴走)
ポイント(初心者向けの考え方)
「自動化」と聞くとむずかしく感じますが、最初は「テンプレ化」「手順化」だけでも十分に価値が出ます。そこから必要なら、少しずつ自動化を足していけばOKです。
価格の目安
- スプレッドシート整備・テンプレ作成:5,000〜15,000円
- 業務手順書(マニュアル)作成:10,000〜30,000円
- 作業効率化相談(1回60分+成果物):10,000〜20,000円
※ スキルや実績に応じて単価は上がります
安心して使うための大事な注意
- 個人情報はそのまま入れない:氏名、住所、電話番号、メール、顧客情報などは、そのままAIに入力しないほうが安全です。仕事で扱うときは、伏せ字や仮名にして作業します。
- 生成物は最終チェックしてから使う:AIは便利ですが、間違いが混ざることがあります。公開前、送信前、納品前に、人が必ず確認します。
- 権利・利用条件を意識する:画像・音声・動画は、利用条件や注意点がツールごとに異なります。副業で使うときほど、ルール確認が大事になります。
安全に使うための詳しい注意事項は、講座の第3章で、実際の場面ごとに解説しています。
この章のまとめ(ここだけ押さえればOK)
- 生成AIは、お願い文をもとに新しい文章や画像などを作るAI
- AIに入力するお願い文は「プロンプト」と呼ばれる(この講座ではお願い文でOK)
- AIには「識別」「予測」「生成」があり、生成AIは作るのが得意で用途が広い
- 収入につなげていくには、生成AIを「副業メニュー(商品)」として形にしていくのが近道
- 安全に使うために、個人情報、最終チェック、権利の3点は守る
※ 本ページに記載した価格は、一般的な相場をもとにした目安です。収入や成果を保証するものではありません。実際の単価は、スキル・実績・案件の内容によって異なります。
続きは、全28章の講座で
この第1章は、AI活用実践講座の入口です。
ここから先は、AIへの指示の出し方を型として身につけ、最後は「自分の商品」を作り切るところまで進みます。
- 指示の出し方の型(第2〜3編・7章)
- 変数・条件分岐・出力形式の設計(第4編・7章)
- 自己紹介文、キャッチコピー、料金プラン、販売ページ、LINE配信シナリオ(第5編・9章)
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